Ailuropoda melanoleuca ★



ロッテの佐々木朗希投手(22)がポスティングシステムによる今オフのメジャー移籍を球団に要望していることが9日、分かった。「令和の怪物」と呼ばれる右腕は4年目の今季、日本人最速タイの165キロをマーク。世界一に輝いたWBCにも出場し、世界にその名をとどろかせた。ポスティングシステムの申請締め切りは今月15日で、球団は容認しない可能性が高い。

ナッシュビルで7日(現地時間)まで行われたウインターミーティング。エンゼルスからFAの大谷や、オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山本の動向に話題が集まったが、その舞台裏では佐々木朗も同制度でメジャー挑戦を目指している情報が駆け巡った。複数の大リーグ関係者が「ロウキが今オフにもメジャーに挑戦したい希望を持っている話を聞いた」と明かした。

大船渡(岩手)時代からメジャーも注目し、昨季は完全試合を達成した「令和の怪物」。プロ4年目を迎えた今季はWBCで世界デビューを果たした。マイアミで行われた準決勝のメキシコ戦ではMLBのスカウトや球団関係者総勢64人が詰めかけ、最速164キロの直球と落差抜群のフォークを披露。シーズンでも日本ハム時代の大谷に並ぶ日本人最速の165キロを計測した。

現在22歳。現行ルールでメジャー契約を結べる25歳になれば、3億ドル(約432億円)の大型契約を結ぶ可能性がある山本を上回ってもおかしくない逸材だ。ただ23歳で海を渡った大谷と同様にマイナー契約となる22歳でも挑戦したい気持ちは強く、本人もかねて「年齢問わずに行きたい」と語っている。

米メディアによると、佐々木朗サイドはすでに大リーグ球団と接触し、本人周辺の関係者もメジャー挑戦を後押ししているという情報もある。しかし、今年のポスティングシステムの申請は今月15日が締め切り。既に1週間を切っており、ロッテは今オフの申請については認めない方向とみられる。

メジャー挑戦が時期尚早といえる側面もある。佐々木朗は年間を通じて投げた経験がないためだ。今季も7月に左脇腹の肉離れで長期離脱し、7勝止まりだった。さらにメジャーでは日本の中6日より登板間隔の短い中4日が求められる。ポテンシャルはメジャーで投げても既にトップクラスだが、体力面の課題を克服することが最優先。吉井監督も5年の育成計画を掲げており、来季が5年目だ。

現実的には来季もロッテでプレーしながら、再来年以降のメジャー挑戦を目指すことになりそうだ。申請締め切りまで、両者の話し合いが注目される。

▽ポスティングシステム 海外FA権取得前に大リーグに移籍する制度。現在は以前のように入札制ではなく、獲得を希望する全球団と交渉可能。今季の申請期間は12月15日までで、申請手続き後の交渉期間は45日間。日本球団への譲渡金は選手が契約で保証される額により変動。保証額のうち2500万ドル(約36億円)までの部分の20%、2500万~5000万ドル(約73億円)までの部分の17.5%、5000万ドルを超えた部分の15%の合計。今オフはオリックス・山本、DeNA・今永、日本ハム・上沢が同制度でのメジャー移籍を目指している。

≪「25歳ルール」の壁≫大リーグでは16年以降、25歳未満かプロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べなくなった。現在移籍を目指す山本は25歳。ヤクルト・村上は25歳となる25年シーズン後のメジャー挑戦を見据え、昨オフに3年総額18億円の契約を結んだ。

総額3億ドルとも予想される山本がその額で契約した場合、移籍先球団からオリックスに支払われる譲渡金は4687万5000ドル(約68億円)にも上る。佐々木朗が25歳未満で挑戦した場合、ロッテに渡る譲渡金は、契約金が17年オフの大谷と同等の200万ドル(約2億9000万円)だとしても5000万円前後にしかならない。大谷は自身の年俸が少なくても構わないと23歳で挑戦したが、当時は新旧ポスティングシステムの移行期で、旧システムが適用され当時の譲渡金上限額の2000万ドル(当時約23億円)が日本ハムに支払われた。

https//www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/12/10/kiji/20231210s00001173059000c.html

2023年12月10日 0200ロッテの佐々木朗希投手(22)がポスティングシステムによる今オフのメジャー移籍を球団に要望していることが9日、分かった。「令和の怪物」と呼ばれる右腕は4年目の今季、日本人最速タイの165キロをマーク。世界一に輝いたWBCにも出場し、世界にその名をとどろかせた。ポスティングシステムの申請締め切りは今月15日で、球団は容認しない可能性が高い。ナッシュビルで7日(現地時間)まで行われたウインターミーティング。エンゼルスからFAの大谷や、オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山本の動向に話題が集まったが、その舞台裏では佐々木朗も同制度でメジャー挑戦を目指している情報が駆け巡った。複数の大リーグ関係者が「ロウキが今オフにもメジャーに挑戦したい希望を持っている話を聞いた」と明かした。大船渡(岩手)時代からメジャーも注目し、昨季は完全試合を達成した「令和の怪物」。プロ4年目を迎えた今季はWBCで世界デビューを果たした。マイアミで行われた準決勝のメキシコ戦ではMLBのスカウトや球団関係者総勢64人が詰めかけ、最速164キロの直球と落差抜群のフォークを披露。シーズンでも日本ハム時代の大谷に並ぶ日本人最速の165キロを計測した。現在22歳。現行ルールでメジャー契約を結べる25歳になれば、3億ドル(約432億円)の大型契約を結ぶ可能性がある山本を上回ってもおかしくない逸材だ。ただ23歳で海を渡った大谷と同様にマイナー契約となる22歳でも挑戦したい気持ちは強く、本人もかねて「年齢問わずに行きたい」と語っている。米メディアによると、佐々木朗サイドはすでに大リーグ球団と接触し、本人周辺の関係者もメジャー挑戦を後押ししているという情報もある。しかし、今年のポスティングシステムの申請は今月15日が締め切り。既に1週間を切っており、ロッテは今オフの申請については認めない方向とみられる。メジャー挑戦が時期尚早といえる側面もある。佐々木朗は年間を通じて投げた経験がないためだ。今季も7月に左脇腹の肉離れで長期離脱し、7勝止まりだった。さらにメジャーでは日本の中6日より登板間隔の短い中4日が求められる。ポテンシャルはメジャーで投げても既にトップクラスだが、体力面の課題を克服することが最優先。吉井監督も5年の育成計画を掲げており、来季が5年目だ。現実的には来季もロッテでプレーしながら、再来年以降のメジャー挑戦を目指すことになりそうだ。申請締め切りまで、両者の話し合いが注目される。▽ポスティングシステム 海外FA権取得前に大リーグに移籍する制度。現在は以前のように入札制ではなく、獲得を希望する全球団と交渉可能。今季の申請期間は12月15日までで、申請手続き後の交渉期間は45日間。日本球団への譲渡金は選手が契約で保証される額により変動。保証額のうち2500万ドル(約36億円)までの部分の20%、2500万~5000万ドル(約73億円)までの部分の17.5%、5000万ドルを超えた部分の15%の合計。今オフはオリックス・山本、DeNA・今永、日本ハム・上沢が同制度でのメジャー移籍を目指している。≪「25歳ルール」の壁≫大リーグでは16年以降、25歳未満かプロ6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べなくなった。現在移籍を目指す山本は25歳。ヤクルト・村上は25歳となる25年シーズン後のメジャー挑戦を見据え、昨オフに3年総額18億円の契約を結んだ。総額3億ドルとも予想される山本がその額で契約した場合、移籍先球団からオリックスに支払われる譲渡金は4687万5000ドル(約68億円)にも上る。佐々木朗が25歳未満で挑戦した場合、ロッテに渡る譲渡金は、契約金が17年オフの大谷と同等の200万ドル(約2億9000万円)だとしても5000万円前後にしかならない。大谷は自身の年俸が少なくても構わないと23歳で挑戦したが、当時は新旧ポスティングシステムの移行期で、旧システムが適用され当時の譲渡金上限額の2000万ドル(当時約23億円)が日本ハムに支払われた。

(http//trendcatch2020.com/archives/23937073.html)